簿記3級の合格率と合格基準

「簿記3級は3日で受かる」は本当か?

「3日で合格」「誰でも取れる」という楽観論から、「3カ月は必要」「想像より難しい」という慎重論までが混在する日商簿記3級の試験。本当のところはどうなのでしょうか? 本試験で確実に「合格」をつかむために、まずは過去の受験者数や合格率など、試験の現況を知っておきましょう。

簿記3級の合格率は40%

簿記3級試験の合格率は平均40%前後です。つまり、10人中、5人~6人は不合格になっているということになります。この数字だけを見ると、簿記3級の合格率は決して高くなく、「誰でも取れる資格」ではないことが分かります。

簿記3級試験回(試験日) 申込人数 受験者数 合格者数 合格率
138(2014.11.16) 110,602人 86,659人 33,363人 38.5%
137(2014.06.08) 101,574人 78,726人 37,824人 48.0%
136(2014.02.23) 99,368人 75,049人 30,690人 40.9%
135(2013.11.17) 119,736人 93,781人 45,045人 48.0%
134(2013.06.09) 110,190人 85,585人 29,025人 33.9%
133(2013.02.24) 109,473人 84,846人 33,513人 39.5%
132(2012.11.18) 122,458人 95,847人 30,622人 31.9%
131(2012.06.10) 107,370人 83,409人 34,294人 41.1%
130(2012.02.26) 107,326人 80,887人 39,693人 49.1%
129(2011.11.20) 135,400人 105,106人 52,326人 49.8%
128(2011.06.12) 118,775人 93,091人 34,075人 36.6%
127(2011.02.27) 119,975人 91,077人 27,970人 30.7%
126(2010.11.21) 148,942人 117,180人 52,133人 44.5%
125(2010.06.13) 144,480人 113,269人 31,592人 27.9%
124(2010.02.28) 126,236人 95,092人 17,906人 18.8%
123(2009.11.15) 140,245人 108,429人 53,728人 49.6%
122(2009.06.14) 136,981人 107,000人 44,087人 41.2%
121(2009.02.22) 122,283人 93,453人 52,779人 56.5%
120(2008.11.16) 135,515人 103,333人 41,509人 40.2%
119(2008.06.08) 118,477人 91,522人 26,985人 29.5%
118(2008.02.24) 109,806人 83,112人 31,749人 38.2%
117(2007.11.18) 123,253人 95,895人 29,934人 31.2%
116(2007.06.10) 110,289人 85,872人 36,501人 42.5%
115(2007.02.25) 98,237人 74,059人 26,083人 35.2%
114(2006.11.19) 121,465人 93,890人 42,428人 45.2%
113(2006.06.11) 102,086人 78,640人 27,529人 35.0%
112(2006.02.26) 105,635人 80,570人 37,407人 46.4%
111(2005.11.20) 115,391人 89,482人 19,574人 21.9%
110(2005.06.12) 101,274人 79,825人 46,520人 58.3%
109(2005.02.27) 92,676人 70,262人 22,355人 31.8%
108(2004.11.21) 118,961人 94,581人 40,361人 42.7%
107(2004.06.13) 99,529人 79,163人 10,820人 13.7%
106(2004.02.22) 90,407人 72,277人 35,765人 49.5%
105(2003.11.16) 111,952人 90,469人 37,025人 40.9%
104(2003.06.08) 102,865人 84,309人 25,299人 30.0%
103(2003.02.23) 90,269人 72,508人 20,183人 27.8%
102(2002.11.17) 106,413人 85,612人 27,787人 32.5%
101(2002.06.09) 95,522人 77,664人 41,916人 54.0%
100(2002.02.24) 86,574人 70,143人 29,992人 42.8%
(商工会議所WEBサイトより)

簿記3級の試験は、「合格率=難易度」ではなかった

 世間で「簡単」といわれているのに、なぜか低い「合格率」。ここには、毎年25万人もの人が受験する、有名資格ならではの理由があることをご存じでしょうか?
 それは、人気資格であればあるほど、「勉強不足のまま受ける受験生」が増えるということ。ましてや、年3回開催され、受験費用が2,750円と手頃となるとなおさらです。
受験生全員が「万全の準備をして受験する」わけではない。つまり、「合格率=難易度」ではないということを頭の片隅においておきましょう。
なお、簿記3級試験の難易度の詳細は、「簿記3級の難易度は?」で詳しく紹介しています。

「合格率」よりも「過去問出題率」に注目を

受験生にとって、合格率よりも大切なことがあります。 
それは「過去問の出題率」です。簿記3級では、過去問と同じパターンの問題が出題されるという、とても大きな特徴があります。過去問の出題率は、なんと「60~70%」にものぼります! このため簿記3級試験では、過去問を1問でも多く解いておくことが、合格率を引きあげる勉強法といわれています。

「過去問学習」と「試験の分析」で合格圏に入る

「過去問をマスター」し、「試験のクセ」を知ることで、合格率に関係なく合格圏に入ることができます。
なお、試験のクセについては次の「簿記3級、合格率に45%もの差がある理由」、過去問の効果的な勉強法については「試験合格マル秘テクニック(過去問のとき方、問題集の選び方)」に詳しく書いているので参考にしてください。

簿記3級合格率、「最低13%」「最高58%」に隠された秘密とは?

ある、不思議な現象にお気づきでしょうか? 合格率が、実施回によって最高58.3%、 最低13.7%と大きく変動しています。約45%もの差です。これは一体どうしてなのでしょうか?
 開催回によって難易度が変わることには、簿記試験ならではの理由があります。
 それは、大きな法改正後があった直後に、出題内容がこれまでと大きく変わってしまうためです。そのため、受験生が「合格の王道」として行っていた、出題パターンを習得する「過去問学習」で対応しきれなくなります。その結果、合格率が低下するという結果が生まれるのです。

近年は合格率30~40%で安定傾向だが……

 日商簿記3級の合格率に変動がある理由は、70%以上の正解で合格となり、その時に出題される問題傾向によって合否が大きく左右されるためです。簡単にいうならば、簿記3級試験は開催回ごとに難易度が大きく変わり、簡単な試験もあれば、難しい試験もあるということになります。
この合格率の大きな変動が、長年、簿記3級の受験者を苦しませてきたわけですが、近年、開催回によって合格者の能力に差が生じることが問題視され、ここ3年は合格率が30~40%台と平準化される傾向にあります。しかし、今後もその傾向が続くかどうかは不明です。


法改正に対応し、絶対合格を勝ちとる

 以上のような理由から、簿記3級の試験は合格率に、大なり小なり差が生じることがお分かりいただけたかと思います。では、なるべく合格率に左右されない方法はあるのでしょうか?
 一つには、「過去問学習」はもちろん大切ですが、簿記知識の基礎もしっかりと身につけることです。また、法改正に適応した問題を、試験前に何度もとくことで、合格を「確実」に勝ちとることができます。
なお、資格学校や通信教育では、法改正に合わせた追加資料や補講があるため、そこまで不安にならなくても大丈夫でしょう。最新情報を入手しづらい独学では、「日本商工会議所」(http://www.kentei.ne.jp/)のHPを定期的にチェックし、法改正を反映させた教材を使用することが必要です。

合格率の高い回に、受験する「マル秘」受験法

 これはあくまで確率論なので、参考程度に読んでいただければと思いますが、合格率の高い回に受験する方法が一つだけあります。
 それは、「法改正が反映された回」「合格率が低い回」の次の回の試験を受験することです。合格率が著しく落ちた試験の次の回は、高い確率で合格率が40%を超えてきます。これは、法改正が過去問に反映されたことで、「過去問」からの出題率が高まり、試験委員による「難易度調整」が行われるためです。
 しかし、これはあくまで確率論です。今後、簿記2級、1級と受験していくことを考えると、簿記知識の基礎をしっかり理解することが大切です。




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